バランス風呂釜を使っているお客様から「空焚きをしてしまって心配なので見に来て欲しい。」という依頼がありました。
お風呂を沸かしているつもりが水が入っていなかった…!!!
気づいたときには真っ青になりますよね。それもお風呂を沸かす時間はだいたいガス屋さんが閉まっている夜が多い。
そこで、対処法を記事にしました。
空焚きしてしまうと安全装置が働く
よほど古いタイプでなければ空焚き防止装置が付いているので、空焚き状態になると火か消える仕組みになっています。
そのためカラカラに熱せられて火が出るという事にはなりません。
空焚き防止装置が付いているか確認する方法
自動湯はり機能がついているものは空焚きになることはありません。
取扱説明書があれば、仕様が書いてあるぺージがあるので、そこで空焚き防止装置がついているか調べることができます。
取扱説明書が無い場合、例えばリンナイの場合は下の風呂釜の写真の〇に型番が書いてあるので、ネットでその型番を入力して調べます。他の会社の製品もパッと見ればわかるところに型番があると思います。
リンナイ取扱説明書検索サイト
ノーリツ取扱説明書検索サイト
パロマ取扱説明書検索サイト
シールが見当たらなかったり、文字が読めなかった場合は
- 保安点検の時のもらった書類にに書いてあるので見る
- ガス屋さんが把握しているので聞く
という事になります。
ガス屋さんに聞くならもう空焚きしてしまったと話した方が早いですね。
バランス風呂釜とは
アパートなどで見られるタイプの風呂釜です。
シンプルな仕組みで壊れにくく、電源を使わないので停電時にもお湯を出すことが出来ます。
空焚きをしてしまったらどうすれば良いか
- 換気をする
(ガス臭い場合は換気扇などのスイッチ類は触らず、窓を開ける) - ガスの元栓を閉める
- 本体が冷えるまで待つ
- 水が風呂釜から漏れていないか確認する
(浴槽に水を張り水位のところに印をつける。30分以上放置して水位が下がっていないか見る) - 浴槽に水を張った状態でガスの元栓を開き沸かしてみる
(炎が見えるものは炎が青ければOK、赤い炎の場合は不完全燃焼の可能性があるので中止してガス屋さんへ連絡) - 異音がないか確認
- 排気口にすすなどが詰まっていないか見る
(不完全燃焼の原因になります。詰まっていたら掃除をして下さい。自分で出来ない場合はガス屋さんにお願いして下さい。)
そして普通にお風呂を沸かすことが出来れば大丈夫だと思われます。
心配な場合は、ガス屋さんに来てもらっても良いですね。
動作確認だけならお金はそんなにかからないか、無料という会社もあります。
ガス臭い
空焚きだけでガス臭くなる例はあまり聞きませんが、心配なのでガスの元栓を閉めてガス屋さんに見てもらう事をおススメします。
マイコンメーターという機械が外についていて、ガスが急激に漏れたり、少量でも漏れ続けている場合は自動でガスが止まります。
風呂釜から水が漏れている
この場合は修理が必要です。
熱でどこかやられてしまったと思われます。
もし点火してしまったとしても、水で濡れていると火が付かない仕組みになっています。
水を張って沸かしたら黒いものが出てくる
今回のお客様もそうでしたが、熱せられたことにより風呂釜内の湯垢が焦げて出て来たり、熱交換器という部品の表面が酸化鉄になって出て来ていました。
びっくりするかもしれませんが大丈夫です。
そうなった場合は
↓
ホースを循環器口に突っ込んで勢いよく水を流し、大体の汚れを追い出します。
その後ジャバなどで風呂釜の掃除をすると良いと思います。
しかし完全にとることは難しいので、しばらくは炊くたびに黒いものが出てくるかもしれません。
害があるものではないので、そのまま入っても大丈夫です。
修理をしなければいけない場合
- 空焚き防止装置がダメになってしまった場合
- 本体から水が漏れた場合
- 部品が破損した場合
など
空焚き防止装置は働いたが、そのせいで壊れてしまった場合は交換が必要になります。
他には、配管が壊れたり部品が壊れた場合も交換が必要になります。
修理の費用
出張料や部品代がかかるので安くても数千円、数万円かかる場合もあります。
最悪な場合は致命的な部分がダメになり本体の取り換えとなります。
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