お湯を使う時に体温より少し高い40℃で使うことが多いですよね。
それで設定温度を40度に設定しているお家が多いそうです。
しかし、そうすると蛇口のところにあるのサーモスタットという温度を調節する部品が壊れやすくなる可能性があります。
わたし、母ちゃんはガス業界で20年間働いており、その経験と知識を生かして記事を書かせていただきます。
【保有資格】
・高圧ガス第二種販売主任者免許
・危険物取扱者乙種全類
※2023年春以降ガスコンロ、ガス給湯器などガス製品の卸価格が 4%~23%値上げになるとリンナイからお知らせが来ました。
10年以上使用されていて、エラーがひんぱんに出る器具は、早めの取り替えをおすすめします。
サーモスタット式水栓のお家は注意が必要
サーモスタット式混合水栓と言いますが、お湯と水を自分で調節しなくても設定した温度で出してくれる蛇口で、お風呂についているお家が多いと思います。

こちらのようにお湯と水を自分で調節するものはサーモスタットが付いていないので大丈夫です。

何℃の設定がおススメなのか
まず結論から行きますと、40℃を使うならば50℃がおススメです。
つまり使う温度+10℃位が良いです。

設定温度を42℃以上にすると良いという記事を見たことがありますが、40℃のお湯を出す設定温度としては42℃では低い印象です。
その理由を説明します。
ガス代がもったいないからと、低めの温度設定にするとどうなるか
なぜかというと40℃のお湯を出す場合、給湯器で40℃のお湯を作っても蛇口に到達するまでに配管を通ってくるため温度が冷めてしまうんです。
そうすると蛇口に到達した時点で37℃とかに冷めてしまっていますよね。
そうするとサーモスタットが

いかん!40℃のお湯が出せないぞ⁉⁉
と混乱してしまう、というわけです。
これが日常的に続くと壊れてしまうと。
サーモスタットは水とお湯を混ぜてちょうど良い温度に調節するのが仕事。
お湯だけで出すというのも好ましくありません。だからピッタリ40℃ではなくて水を混ぜて40℃に出来るのがベスト。
それで配管の長さや外の気温によって温度の冷め具合は変わりますが、50℃ならば40℃のお湯を使う場合は十分ではないかと思います。
給湯器の設定温度は使う温度+10℃がよい。
40℃で使うなら50℃がおすすめ。
燃料を節約しようと設定温度を低めにしている方もいらっしゃるかもしれませんが、色々なところに負荷がかかっているかもしれません。
温度調節は蛇口でするようにしましょう。
サーモスタット式混合水栓が壊れると、お湯の温度が安定しなくなる
サーモスタット式混合水栓は、沸かしたお湯に水を加えて温度を調整する役割を持っています。
サーモスタット式混合水栓が故障すると、水を足しすぎてしまい、お湯がぬるくなるケースがあります。
サーモスタット混合水栓の仕組み

ここからはサーモスタットの仕組みの話なので興味のない方はスルーして頂いて大丈夫です。
サーモスタットの仕組みはSMAバネというものが中にありまして、バネが縮んだ状態だとお湯がたくさん出て水温が上がります。

バネが緩んだ状態だと水がたくさん出て水温が下がります。
水の温度を上げる時はバネが縮んでお湯をたくさん出します。
給湯器からのお湯の温度が低いと頑張って縮めてもそれ以上温度が上がらないので、ずっと縮めた状態になりバネに縮んだ癖がついてしまうと。
それでバネが伸びなくなって壊れてしまうという事ですね。
ガス代の節約方法 3パターンで紹介
ガス代って高くなりましたよね。
ガスを使っている量は去年と変わらないのに、1万円以上ガス代が上がっていた。という方も珍しくありません。
今年に入り、配管に使う材料などの値上げのお知らせが入ってきています。ガス代が下がるのは、まだ先の話になりそうです。
ここでは、家庭で出来るガスの節約方法について書いていきますね。
①ガス代の節約 お風呂編
ガス代を大きく左右するのは給湯器です。
特に冬はガスの使用量が夏の倍近くになるので、節約効果が出やすいです。

「それはやっているよ。」というものが多いかもしれませんが、一応紹介しますね。
- 節水シャワーヘッドをつかう 節水シャワーヘッドは、出るお湯の量を通常の半分くらいまで抑えてくれるタイプもあります。ガス代だけでなく水道代も削減できる一石二鳥の節約グッズです!
- シャワーの時間を短くする

- 浴槽にためるお湯の量を減らす
- 浴槽のふたをこまめに閉める
- 家族がいる場合は、お湯が冷める前に続けて入る。
- 保温シートをつかう 保温シートは、湯船に被せておくと熱が逃げるのを防いでくれます。

節約できる金額はいくら?
資源エネルギー庁のポータルサイトで、いくら節約できるか調べました。
ガス料金の単価が低めで計算してあるので、今はもっと節約効果がありますよ。
入浴は間隔をあけずに。
2時間の放置により4.5℃低下した湯(200L)を追い焚きする場合(1回/日)
年間約6,190円の節約 1か月515.8円の節約
シャワーは不必要に流したままにしない。
45℃の湯を流す時間を1分間短縮した場合
年間 約3,210円の節約 1か月267.5円の節約
省エネポータルサイトより
②ガス代の節約 キッチン編

キッチンは使うガスの量が少ないので、千円単位で変わる事は少ないかもしれませんが、節約を習慣にするといいですよ。

- 鍋の大きさに合わせた火力にする 炎が鍋底からはみでないようにします。火加減は中火がおすすめ。
- 底の面積の広い鍋を使う ラーメンやパスタなどは深型フライパンを使うと熱効率が良いです。
- 落し蓋を使う 味もしみるので一石二鳥!

炎がなべ底からはみ出さないように調節。
水1L(20℃程度)を沸騰させる時、強火から中火にした場合(1日3回)
年間約390円の節約 1か月32.5円の節約
省エネポータルサイトより
③ガス代の節約 ほったらかしで節約編
節約も頑張りすぎると心が疲れてしまいます。生活の質を落とさずに、節約ができるのが理想的ですよね。


次の2つは、一度手続きすれば今までと変わらない使い方で、ガス代を節約することができますよ。
- ガス代をカードで支払う ガス代は毎月発生するので、カードのポイントがたまります。ガス会社にカード払いができるか問い合わせてみましょう。
- ガス会社を乗り換える 一番節約効果が大きいのはガス会社の乗り換えです。乗り換え業者を使うと楽です。お金は乗り換え先のガス会社からもらう仕組みなので、顧客の負担は0円という、ありがたいシステムです。

プロパンガスなら、ガスの請求書に書いてある使用量とガス料金を入力すると、自分の家のガス料金が適正価格か分かるので、良かったら診断してみて下さい。

上手に乗り換えるコツは、下の記事でくわしく解説しています。
まとめ:給湯器の設定温度は、使う温度+10℃がおすすめ
ガス料金を節約しようと、ついつい設定温度を低くしてしまいがちですが、サーモスタット水栓を使っている場合は適正な温度に設定しましょう。
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