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母ちゃん
業界15年以上の現役ガス屋。コンロ・給湯器・ガス料金を現場目線で解説。
「真冬の朝、蛇口をひねってもお湯が出ない!」
「昨夜の冷え込みで、給湯器が凍っちゃったかも…」
寒波の朝、この状態で検索している方が本当に多いんです。

どうしよう、故障?修理を呼ぶべき?





慌てないで大丈夫です。凍結なら、多くの場合は昼までに自然に直ります。逆に、焦って熱湯をかけると本当の故障になるんですよ。
この記事では、業界15年以上の現役ガス屋が、凍結したときの正しい対処法と、今夜からできる予防法4つを解説します。
落ち着いて、正しい手順で対処しましょう。今すぐお湯が欲しい方は「ぬるま湯で解凍」へ、寒波に備えたい方は「予防法4つ」へ進んでください。
※水道の水も出ない場合は、給湯器ではなく水道管の凍結です。対処の考え方は同じなので、このまま読み進めてください。
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凍結は「自然に溶ける」を待つのが正解


先に結論です。凍結したときの一番安全な対処は、気温が上がって自然に溶けるのを待つことです。
日が昇って気温が上がれば、多くの場合は昼ごろまでにお湯が出るようになります。
リモコンに凍結関連のエラーが出ることもありますが、故障ではありません。慌てず様子を見てください。
お湯だけ出ずに水は出るなら、お湯側の配管だけが凍っている状態です。対処の仕方は同じなので、このまま進めてください。
待っている間は、次の2つだけやってください。
- 給湯器のリモコンをオフにする(お湯側の蛇口を開けたままにしないため、一度閉める。解けたときにお湯が出しっぱなしになるのを防ぐためです)
- ガス会社や業者にすぐ電話しない(凍結は故障ではないので、解けてから確認すれば十分です)





これは業界あるあるなんですが、寒波の朝はガス会社に「凍結した」という電話が殺到します。順番に見に行く間に自然に溶けてしまい、うかがう頃には「あ、もう出ました」ということがとても多いんです。焦って電話しなくても、たいてい間に合いますよ。



えっ、熱湯をかけて溶かしちゃダメなの?





絶対にダメです。凍った配管に熱湯をかけると、急激な熱膨張で配管や栓が破裂することがあります(出典:東京ガス公式)。凍結そのものより、熱湯による破損のほうが修理代が高くつくんです。
実際に、やかんのお湯を凍った配管にかけて、水道管に亀裂が入ってしまったお客様がいました。凍結は待てば直りますが、割れた配管は待っても直りません。
昼を過ぎても溶けないときは
日陰や風の強い日は、夕方まで溶けないこともあります。
夕方になっても出ない・水漏れがある場合は、この先の「壊れたときのサイン」に進んでください。破損の可能性があります。
ぬるま湯で配管を解凍する手順


どうしても朝からお湯が必要なときは、次の手順で解凍してください(出典:ノーリツ公式/東京ガス公式)。
- ガス栓を閉めるか、リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 給湯器につながる水道管(給水配管)にタオルを巻く
- タオルの上から30〜40℃くらいのぬるま湯をゆっくりかける
- お湯ではなく「水」が出るようになったら、タオルを外して水気を拭く(解凍直後はまず水が出ます)
- リモコンを入れ直し、お湯が出るか確認する
ポイントは、給湯器本体ではなく配管を温めることと、必ずタオル越しにかけることです。





水気を拭くのを忘れないでくださいね。濡れたままだと、その水がまた夜に凍って、振り出しに戻ってしまいます。
凍結を防ぐ方法5つ(今夜からできる)


凍結は、対処より予防のほうがずっと簡単です。冷え込む夜の前に、次の4つを確認してください。
① お風呂の蛇口から水を少し出しておく
一番手軽で確実な方法です。水は流れていれば凍りにくいので、寒波の夜はお湯側の蛇口から少量の水を流し続けます。
目安は1分間に400ミリリットル(鉛筆ほどの太さ)です(出典:東京ガス公式)。





このときリモコンは切ったままで大丈夫です。お湯を沸かしているわけではないので、ガス代はかかりません。
水道代はかかりますが、凍結修理の費用に比べればずっと安上がりです。
② 給湯器の電源プラグは抜かない
多くの給湯器には凍結予防ヒーターが内蔵されていて、外気温が下がると自動で作動します。
「使わないから」と冬に電源プラグを抜くと、このヒーターも止まってしまいます。冬の間はリモコンをオフにしても、電源プラグは挿したままにしてください。
③ 浴槽に水を残しておく(追い焚き付きの場合)
追い焚き機能付きの給湯器は、気温が5℃以下になると浴槽の水を自動で循環させて凍結を防ぐ仕組みがあります(出典:東京ガス公式)。
浴槽の循環口(金属の丸い部品)より5cm以上上まで水を残しておくと、この機能が働きます。電源プラグを挿していることも忘れずに。
④ 長期間留守にするなら水抜きをする
年末年始の帰省などで家を空けるときは、給湯器の水抜きをしておくと安心です。
やり方は機種で違うので、取扱説明書か、契約しているガス会社に確認してください。
⑤ 配管に保温材を巻く
追い焚き付きの給湯器には、配管の中を自動で循環させる凍結防止の仕組みがあります。そして、電源を使う給湯器本体にはヒーターが付いているので、本体自体が凍結する心配はほとんどありません。
そのため凍結トラブルは外から水を引く水道配管や給湯配管がほとんどです。
そこで、配管に保温材などを巻いて対策をします。
どちらもホームセンターで売っていますよ。



自分でやると安く済みますが、寒いし結構大変なのでガス屋さんや水道屋さんに頼むのも失敗の可能性がないのでおすすめです。


保温テープだけで対策する場合はケチらずに分厚く巻いて下さい。



テープを巻く時は水が溜まるのを防ぐ為、下から上に向かって巻き上げます。
保温テープは巻いてあっても時がたつと劣化してボロボロになってきます。一度確認してみましょう。
電源を利用するヒーター線が繋いである場合は、夏の間に電源を抜いてしまっていて作動していなかったなんてことがあるので、一度コンセントが差さっているか確認すると良いですね。
凍結で壊れたときのサインと連絡先


自然解凍やぬるま湯で解決すれば、故障ではありません。ただし、次のサインが出たら配管や内部の部品が破損しています。
- 解凍後、給湯器本体や配管から水がポタポタ漏れている
- 解凍したのにお湯も水も出ない
- エラーコード562(給水配管の凍結)・290(ドレン配管の凍結)・632(追い焚き配管の凍結)が消えない(出典:ノーリツ公式)
水漏れしている場合は、まず給湯器の給水元栓(止水栓)を閉めて、契約しているガス会社か業者に連絡してください。





連絡先に迷ったら、検針票かガスメーターのシールにあるガス会社の番号でOKです。
正直にお伝えすると、凍結による破損は保証期間内でも有償修理になります(出典:ノーリツ公式)。だからこそ、予防が一番のガス代・修理代の節約になるんです。
ちなみに、東京ガスのデータでは修理費用の7割以上が25,000円以下に収まっています(出典:東京ガス公式)。過度に心配しすぎなくて大丈夫ですよ。
修理か交換かの判断は、給湯器の年数がポイントになります。10年前後なら、修理より交換が現実的なことが多いです。
→ 給湯器の寿命は何年?壊れる7つの前兆と交換時期を現役ガス屋が解説
交換になった場合、どこに頼むかで費用が大きく変わります。慌てて決める前に、こちらだけ読んでください。
→ 給湯器を安く買う方法|現役ガス屋がどこで買うのが一番お得か解説
【Q&A】給湯器の凍結のよくある質問


何度くらいまで冷えると凍結しますか?
0℃を下回ると凍結が始まり、マイナス4℃以下になるとリスクが特に高まります(出典:東京ガス公式/ノーリツ公式)。
ただし、風が強い日や、配管が北側にある家は、それより高い気温でも凍ることがあります。「天気予報で0℃前後の予報が出たら予防する」と覚えておくと安心です。
賃貸で凍結したら費用は誰が負担しますか?
まず大家さんか管理会社に連絡してください。
自然に凍結した場合の修理は原則として貸主負担ですが、予防を怠った・熱湯をかけて壊した場合は借主負担になることがあります。
連絡するときは「いつから」「どの蛇口が」「熱湯はかけていない」を伝えると、話がスムーズです。
凍結しやすいのはどんな家ですか?
現場で見てきた実感では、次の条件がそろう家は要注意です。
- 給湯器や配管が家の北側にある
- 風当たりが強い場所に設置されている
- 旅行などで数日お湯を使わなかったとき
「うちは大丈夫」と油断せず、寒波予報の夜は①の水出しをしてくださいね。
【プロパンガスをお使いの方へ】給湯器と同じくらい、毎月のガス代も見直せます。
→ プロパンガス代はなぜ高い?相場との比べ方と下げ方をガス屋が解説
【まとめ】凍結対処は「待つ・ぬるま湯・熱湯NG」


最後に、この記事の要点です。
- 凍結は故障ではない。自然に溶けるのを待つのが一番安全
- 急ぐときは配管にタオルを巻いてぬるま湯。熱湯は破損のもとで絶対NG
- 予防4つ:水を少し流す・電源プラグを抜かない・浴槽に水を残す・留守は水抜き
- 解凍後に水漏れしたら破損。止水栓を閉めてガス会社へ連絡する
凍結は、知っているかどうかだけで結果が変わるトラブルです。
寒波が来る前のこのタイミングで、ご自宅の給湯器の場所と電源プラグを一度確認しておいてくださいね。





無事に解決してよかったです。もし給湯器が10年前後なら、これを機に寿命のサインも確認しておくと安心ですよ。



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