わたしは独学で宅建の勉強を必死にやって無事合格することができました。
そして、すぐにでも取引士証をもらいたかったのではりきって登録実務者講習に申し込んだのですが、

講師の人の話を聞いて最後に簡単なテストを受ければ終わるよね。眠たくなりそうだな‥なんて思っていたら眠くなる暇などなく、メチャ厳しくて難しくて人生で一番厳しい講習でした。
機関や講師によって随分違うようなので、これから登録実務者講習を受ける人の参考になれば嬉しいです。
申し込みの注意点
宅建士の登録をするには2年以上の実務経験か、登録実務講習を修了していなくてはいけません。

実務経験は全くないので登録実務講習を申し込むことにしました。
合格証と一緒に登録実務講習実施機関一覧が入っていたのでそれを見ながら行けそうな場所を探し、出来るだけ早く受けられて安い所を選びました。


1か月は自習期間がいるので講習はその後になります。合格してすぐ講習というわけには行きません。
早く申し込まないと土日だったり良さそうな日はどんどん埋まってしまうので、急いでいる人は早めに予約することをおススメします。
私の住んでいるところはド田舎なので近所で受けられる所はあるはずもなく、2日間の講習は泊りで行くことにしました。
申し込み方法 その後の流れ
ネットで申し込みました。
最初に自宅学習用のテキストが送られてきます。
そして1か月間の自習をして下さいとなっていました。
とはいえ、正直5分くらいペラペラ見ただけで何もしてないです。
冒頭にも書きましたが、金さえ払って講習受ければ誰でももらえるやつだと舐めてかかっていたので。

だって、ネットで調べたらそんなようなことが書いてあったんですもの…。
講習は寝なければ大丈夫で、試験もほとんどの人が受かるって。
あ、で自習はそんな感じでやってなかったですが問題ありませんでした。
かかった費用
- 受講料10500円(一番安いところにした)
- 昼ごはん、飲み物代2日分
- 交通費、ホテル代
受講料にテキストやらすべて込みでした。
近場で講習受ける人は交通費など安く済みますよね。
講習当日
持って行ったものを書きますが受ける機関で違うと思うので、参考程度にして下さい。
「ふ~ん、こんな感じなのね。」って。
- 合格証書
- 運転免許証
- 筆記用具
- 講習機関からの資料、テキストなど指定されたもの
- 昼ごはん代
- 飲み物
田舎民のお母ちゃんにとっては会場へ行くだけでも重大ミッションなので、始発の電車に乗り会場へ。
30分前くらいに到着すると3人程がもうドアの前で待っていました。
5分前くらいに中に入れてもらえました。
狙っていた一番後ろの席を無事ゲット。
隣にはキャバ嬢っぽい雰囲気の若いお姉さんが座りました。
そして講師らしき白髪のおじさんが入って来て、前の方の席の人とにこやかに雑談していました。
想像をはるかに超える厳しい講習がスタート
1日目
「人の好さそうなおじちゃん講師だな~」なんて飴なんか食べながらのんびり構えていたお母ちゃん。
最初に50問の問題の書いてある資料が配られて、一人ずつ順番にその問題を読み答えを考えて講師が解説する。というスタイルのようです。
優しそうに見えたおじちゃん講師。
始まったとたんめちゃめちゃ厳しかった。

これはどういう事か説明してみて?

分かりません…。

分かりませんじゃないの。
答えを聞いてるのよ。
何勉強してきたの?
はい、答えて。
教室の空気が一気に引き締まりました。

…。

あなたバカなんじゃないの?失笑
早く答えて。
ひええええええええ~‼
ここここ怖すぎる~!!
順番が回ってくるのが恐ろしくて仕方がないお母ちゃん。
テキストには載っていない質問が多く、ほとんど分からないことばかり。
眠たくなるどころか恐怖で震え、一生懸命話を聞いてメモするのに必死です。
しかしここの集まった受講者たちは合格率15%前後の難関を突破した人たちという事もあり、答えられる人が多いのです。
独学で合格し自分は天才なんじゃないかと大きな勘違いをしていた偏差値40高卒のお母ちゃん。完全に格の違いを見せつけられて打ちひしがれました。

ヤバイ…。分からない…。帰りたい…。
いや金がかかっているんだ帰るわけにいくもんか!
そんな中、隣のキャバ嬢っぽいお姉さん。

はーい!ねーこれはどういう意味?

あんたこんなことも分かんないの??全く。
なんて嫌味なんてなんのその、質問したりしていてスゲー!となりました。
当たるのが怖くて顔をあげる事すらできないお母ちゃんとえらい違いです。
とりあえず半べそ状態で1日目を終えました。

その日はおしゃれなカプセルホテルを予約してあり、久しぶりに都会に出て来て朝はルンルンだったのが、もうげっそり。

2日目(最終日)
朝から憂鬱以外の何物でもない2日目スタート。
とりあえずまた一番後ろの席をどうしてもゲットしたいので早めに行きます。
ドアの前で待っていると順番に受講者が集まってきます。
昨日となりに座ったキャバ嬢っぽいお姉さんも来ました。
営業の仕事をしているため、となりに人がいると話しかけなくてはという使命感に駆られてしまうお母ちゃん。

いやー、厳しい講習ですよね。今から早く終わらないかと思っちゃいますよ。
「ほんとそうですよね。」という返事が返ってくるとばかり思っていたら

え~面白かったよ~。
いろいろ知らないこともわかったし。
今日も楽しみ♪
すぐ横にいたお兄さんも会話に入ってきました。
この人昨日一番前に座ってて集中攻撃されていた人だ!

こんな話聞く機会ないからホントためになりますよね。
今日も一番前に座りますよ!笑
二人とも顔がキラキラしている。
いやだいやだと終わる事しか考えていない自分が急に恥ずかしくなりました。
お姉さんは1発合格は出来ずに学校に通って受験し合格したそうです。
次はFP(ファイナンシャルプランナー)に挑戦するつもりなんだとか。
お兄さんは子供が出来て育休中に勉強して合格したんだと教えてくれました。
そしてお兄さんは宣言通り一番前の席へ座り、私とお姉さんは昨日と同じ一番後ろの席へ。
二人と会話したことで気持ちがぐんと前向きになりました が、嫌なことから逃げたいアラフィフの性格が急に変わるわけはなく、相変わらず下を向き
「終われ終われ…。」
と念じながら講習を終えました。
お姉さんは相変わらず分からないことは講師に聞いています。
「それぐらいわかるでしょう。」
みたいなことを言われても

バカなんだからしょうがないじゃーん。
だってギリギリで受かった女よ私は。人生ギリギリでやって来てるんだから笑
と笑顔で受け答えしています。
もちろんバカなわけはありません。私よりずっと詳しかった。
最後のテスト
最後のテストは正直ヒントももらえるし難しくなかった。
それに宅建士試験を受験して間がないので頭に残っており、解くことが出来ました。
解けた人から講師に見せて採点してもらい、合格点なら帰っていいよというスタイルでした。

合格点じゃなければヒントをもらいながら直して、たぶん教室にいた人全員が合格したと思います。
講習を受けて
頭のいい人たちと一緒に勉強をするという機会が今までの人生でなかったお母ちゃん。
とにかく、へとへとになりました。
しかし、受講者の二人とお話が出来たことは本当に大きな財産になりました。
勉強をするというのはこういう事なんだなと。いい年こいて初めて知りました。
講師の先生の話は問題に沿っていますが、教科書通りというより実践的にはどんな感じかと言う解説が多かったです。途中にちょこちょこ不動産屋で働いていた経験談が挟まっていました。
この経験は一生忘れないし、勉強に対する姿勢も変わりました。

しかし、こんな厳しい講習は稀だと思います。同じ機関でも講師によってちがうと思うし
登録の申請に必要な書類と費用
全部でいくらかかったかというと、下の明細のように63800円です。
ホテル代交通費1万円が込みなのでいらない人もいます。
私は余った年賀状で払ったのでかかっていませんが、書留を使うとそのお金も必要です。
まあとにかくお金がかかります‥。
登記されていないことの証明書という宅建士に挑戦しなければ人生で出会うことのなかったような書類も、役所にもらいに行きました。
平成30年のものなので変わっているところもあるかもしれませんが、貼り付けておきます。

↑直接窓口で申請と書いてありますが、私の住んでいるところは郵送で大丈夫でした。



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