検針票を見て「えっ、高くない?」とモヤモヤしていませんか。
でも、高いのか普通なのか、比べる方法がわからない。

ご近所さんにガス代って聞きにくいし…。

大丈夫。検針票と国の調査データがあれば、自分で確認できますよ。
この記事では、業界15年以上の現役ガス屋が、プロパンガス料金が高いかどうかを3ステップで調べる方法を解説します。
読み終わるころには、「うちは高いのか、普通なのか」が自分で判断できるようになりますよ。
※この記事はプロパンガス(LPガス)の話です。都市ガスの方は、都市ガス向けの節約記事を参考にしてくださいね。
この記事を書いた人
母ちゃん
プロパンガス会社に15年以上勤める現役ガス屋
保有資格
まずは検針票を見てみよう

用意するものは、毎月ポストに入っている検針票(請求書)だけです。
見るところは3つ。
- 基本料金:ガスを使わなくてもかかる固定のお金
- 従量単価:ガス1㎥あたりの値段
- 使用量:その月に使ったガスの量(㎥)

プロパンガスの料金は、ガス会社が自由に決めています。
だから同じ地域でも、会社によって値段がぜんぜん違うんです。

えっ、電気や水道みたいに決まってるんじゃないの?

そこが一番の誤解ポイント。だから「比べる」ことに意味があるんですよ。
相場の調べ方3ステップ

賃貸の方も、ぜひ一緒に確認してください。「高い」と分かれば、値下げ交渉の材料になりますよ。
Step1:検針票で自分の単価を確認する
検針票の従量単価と基本料金をメモします。

単価や料金の内訳は、検針票に書くことが法律で決まっています。
見当たらない・読み方がわからないときは、ガス会社に電話で聞いて大丈夫ですよ。
Step2:石油情報センターで地域の相場を見る
次に、石油情報センターの地域相場を開きます。
石油情報センター(エネルギー分野の専門機関)が調査・公表しているデータで、現実的な目安になります。
開くと、全都道府県の料金が一覧表になっています。
- 自分の都道府県の行を探す
- 自分の使用量に近い列(5㎥・10㎥・20㎥など)の金額を見る
これだけ。1〜2分で確認できますよ。

表の金額が、あなたの地域の平均価格。つまり「ふつう」の目安です。
Step3:自分の料金と比べて判断する
Step1の自分の単価・基本料金と、Step2の平均値を比べます。
- 平均値より明らかに高い → 見直す価値あり。次の章へ
- 平均値くらい → ひとまず安心。無理に動かなくてOK
- 平均値より安い → 良いガス会社さんです。大事にしてあげてください
※「少しだけ高い」ときの考え方は、後半のQ&Aにまとめました。
設備リース料は除いて比べる
ガス警報器などのリース料がある場合は、必ず検針票に項目として書かれています(これも法律で決まっています)。
「設備」「リース」「警報器」などの項目があったら、その分を除いたガス料金だけで比べましょう。

リース料が乗ったまま比べると、実際より「高い」と見えてしまいますからね。
適正価格と平均価格は別もの

ネットで調べると、「プロパンガスの適正価格」という表がたくさん出てきます。
ここで、業界の中の人として正直にお話しします。

比較サイトや協会の「適正価格」は、かなり安めに設定されていることが多いんです。
安めの基準と比べれば、ほとんどの家が「高すぎます!」という診断になりますよね。
それを見て慌てて動くより、まずは国の調査(石油情報センター)の平均値と比べるのが現実的です。

じゃあ「適正価格」の表はウソなの?

ウソではないですよ。「がんばればこの値段もあり得る」という目安です。
ただ、判断の物差しにするなら国のデータ。これが母ちゃんの本音です。
そもそもプロパンは都市ガスとどれくらい違うのか気になる方は、プロパンガスと都市ガスの料金差は約2倍で本音の計算をまとめています。
高かったときの次の一歩

平均値より明らかに高かった方は、住まいのタイプで進む道が変わります。
持ち家の方:ガス会社の乗り換えが一番効きます
持ち家なら、ガス会社を自分で選べます。
平均値より高かったお家ほど、乗り換えで大きく下がることが多いです。

給湯器が付いていて月1万5千円以上使うお宅は、たくさん使う家向けの「特別単価」にしてもらえることがあります。
今のガス会社に「安くなりませんか」と聞いてみるのも1つの手。そのうえで動くなら、乗り換えの比較が確実です。
乗り換えの手順とコツは、こちらの記事にまとめました。
→ プロパンガスユーザー必見!3ステップで平均30%ガス代が安くなる方法
賃貸の方:メール1通で値下げ相談
アパート・マンションは建物ごとの契約が多く、自分では乗り換えにくいです。
その代わり、今のガス会社に値下げをお願いする方法があります。
→ 賃貸のプロパンガス代をメール1通で安くする方法|テンプレ付き
平均値くらいだった方
無理に動く必要はありません。
シャワーや給湯器の使い方など、日々の節約のほうが効果的です。
【Q&A】よくある質問

Q:平均より「少しだけ」高い場合はどうすれば?
A:月数百円の差なら、急いで動かなくて大丈夫です。
ガス料金は変わるものなので、半年後にもう一度この3ステップで確認してみてください。
Q:単価はいくらだったら高いの?
A:地域によって相場がぜんぜん違うので、「全国一律でいくらなら高い」とは言えません。
だからこそ、自分の地域の平均値と比べることが大事なんです。
Q:田舎だと高いのは仕方ない?
A:正直に言うと、その傾向はあります。
ガス屋は、何かあったときに30分以内に駆けつけられる範囲でしか取引できません。
だから田舎ほどガス屋の選択肢が少なく、配送の手間もかかるので、単価は高くなりがちです。

ぼったくりではなく、しょうがない部分もあるんです。業界の中の人として正直に言っておきますね。
それでも平均値より明らかに高ければ、相談してみる価値はありますよ。
Q:冬になるとガス代が倍近くなるのは異常?
A:異常ではないことが多いです。
冬は水の温度が下がり、お湯をつくるのにガスをたくさん使います。
給湯器のあるお家では、冬のガス代が夏の2倍くらいになることも珍しくありません。
単価が変わっていないかは、検針票で確認してみてくださいね。
【まとめ】比べる相手は地域の平均価格

最後にもう一度、3ステップです。
- 検針票で自分の単価と基本料金を確認
- 石油情報センターで地域の平均値を見る
- 比べて判断(設備料金の混在に注意)

高いかどうかわからないままのモヤモヤが、一番のストレスです。
検針票1枚で確認できるので、まずは今月の検針票を見てみましょう。
高かった方は、あわてなくて大丈夫。
持ち家の方は乗り換えの記事、賃貸の方はメール相談の記事で、次の一歩を一緒に進めましょう。
これから引っ越す予定の方は、引っ越し先がプロパンガスだったら?入居前の確認3つもどうぞ。住む前に料金を確かめれば、高い物件を避けられます。



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