最近SNSで、ガス会社を乗り換えることで節約ができるという発信が増え、ガス会社の乗り換えをする方が非常に増えました。
しかし、注意点もあります。

違約金が2万円かかるって言われちゃった。
ここでは、プロパンガス会社を乗り換えるときによくあるトラブルとその対処法を紹介します。

トラブル回避の方法をしっかり学んで、失敗のない乗り換えをしましょう!
その前に、今の料金が相場より高いのかどうかを検針票で確かめておくと、乗り換えるかどうかの判断がしやすくなります。


この記事を書いた人
母ちゃん
業界15年以上の現役ガス屋。コンロ・給湯器・ガス料金を現場目線で解説。
トラブル1:違約金が発生する
プロパンガス会社によっては、契約期間の途中で解約すると違約金が発生する場合があります。
違約金は数万円かかることもあるので、乗り換えを検討する前に必ず確認しておきましょう。
解約金や設備の清算のことは、契約書や契約のときに受け取った書面に書かれています。設備の所有関係・撤去費用・清算方法をそこで確認してください。
書面が見当たらない場合は以下のことをチェックしてください。当てはまる場合は、契約期間の途中だと違約金がかかる可能性があります。
- 今の家は新築で購入した
- ガスの配管工事代金を払っていない
- 給湯器やガスコンロなどを無償で取り付けてもらった





よくある解約金の事例2つを紹介します。
(例1)配管工事を無料でやってもらうと、配管の所有者がガス会社名義になっていることが多く、解約のときに買い取りや清算が発生する場合があります。
(例2)給湯器やコンロを無料でつけてもらった場合、乗り換えるときに残りの費用の清算を求められる場合があります。
金額や条件は契約書面で確認しましょう。
対処法
- 違約金を乗り換え先のガス会社が負担してくれるかもしれないので、聞いてみる。
- 解約違約金が高額な場合は、契約期間が満了してから乗り換える。





現場感覚では、10年以上の契約が多いですね。


じゃあ、違約金を払っても得になるか計算だね。
建売・新築を買った方は、この違約金がとくに多いです。
内訳と、払ってでも変えるべきかの考え方はこちらです。
→ 建売のプロパンガスは変更できる?違約金と無償貸与をガス屋が解説
トラブル2:旧ガス会社に引き留められる


乗りかえ会社におまかせしていたのに、前のガス会社が引きとめに来たんだけど。
ガス会社には1週間ルールというものがあります。
お客様が今のガス会社に解約を申し出てから原則1週間は、新しいガス会社が今の会社の設備(ボンベ・メーターなど)を勝手に撤去できない。
今の会社が同意すれば、1週間を待たずに進められる場合もある。
というものです。





今の会社が撤去の準備や精算をするための期間です。
(出典:資源エネルギー庁「液石法の運用解釈」)
そして、この1週間のあいだに、前のガス会社が「もう一度考え直してもらえませんか?」と引き留めに来ることがまれにあります。


こんなめんどくさい事になるなんて、思わなかったな。





ちょっと待って、これはチャンスなんですよ!
対処法
引き止めに来るということは、そのガス会社にとって大切なお客様だったということです。
ぜひ、値下げ交渉をして下さい!
相手から出向いている場合は自分の方が立場が強いのです。「新しいガス会社の条件は〇〇円だから、この値段にしてほしい」と話してみましょう(〇〇にはもらった見積もりの金額を入れてください)。
ダメだったら「じゃあ乗りかえます。」と言えばいい。断りやすいですね。



なるほど!チャンスだったんだね。
トラブル3:連絡が遅れる





こちらは、ガス会社乗り換えサイトを使わずに、自分で交渉するときの注意点です。
プロパンガス会社を乗り換えるときは、新しいガス会社と古いガス会社に連絡する必要があります。
連絡が遅れると、ガスが使えなくなったり、二重に請求されたりするなどの問題が発生することがあります。
対処法
新しいガス会社や古いガス会社との連絡は、必ず早めに行い、確認するようにしましょう。
また、連絡内容を記録しておくと、トラブル発生時に役立ちます。





解約は、2週間前までに伝えておくと安心ですよ。
「明日撤去してください」と言われると、ガス会社は困ってしまいます。
ガス設備士のスケジュール調整、料金支払いの処理やその日までのガス料金の算出など。
準備しないと対処できないことがあるからです。
トラブル4:安くしてもまた値上げされる
安い会社に乗り換えたつもりが、知らないうちに値上げされていたという場合があります。
対処法
料金表を定期的にチェックする。
値上げのお知らせを配布するガス会社もありますが、HPで料金表を公開している場合は配布しない場合もあります。
定期的にチェックしましょう。
比較サイト経由の乗り換えなら、その後の料金を見守ってくれる保証がつくサービスもあります(内容は各サイトでご確認を)。





業界裏話ですが、ガスの使用量の減る暖かい時期に値上げすることが多いです。
トラブル5:乗り換え先のガス会社に断られる
料金やサービス内容、口コミなどを参考に、自分に合ったガス会社を選び、新しいガス会社に申し込みをしようとしたら、いい返事をもらえなかった。
なんてことがあります。
なぜかというと、小さなプロパンガス会社は組合を作っていることが多く、災害や対応しきれない規模の火事が起こった時などに、助け合いをしています。





ガス屋同士、顧客の取り合いでもめたくないのです。



そうだったんだ。
対処法
プロパンガス料金比較サイトの活用。
プロパンガス料金比較サイトを使うと、間に入って淡々と手続きを進めてくれるので、個人で交渉するよりスムーズに進みやすいです。
法改正で「切り替えやすい環境」づくりが進んでいます
「トラブルの話を読んだら不安になっちゃった」という方に、最後にいいお知らせです。
国のルール(液石法の省令)が改正され、乗り換えを邪魔するような商売のやり方が、順番に禁止されています。
- 2024年7月〜:無償貸与などの行き過ぎたサービス合戦や、ガス会社の切り替えを制限するような条件つき契約が禁止に
- 2025年4月〜:エアコンなどガスと関係ない設備の代金をガス料金に上乗せすることが禁止に(三部料金制の徹底。上乗せ禁止は新しく結ぶ契約が対象で、いまある契約は早めの見直しが努力義務)
(出典:経済産業省「液石法施行規則の一部改正」、2024年4月2日公布)





国も「切り替えやすい業界」へ動いています。
この記事の5つのトラブルは、予習しておけば避けられるものばかり。今の料金が相場より高いなら、必要以上に怖がらなくて大丈夫ですよ。
まとめ:しっかり予習してトラブルを回避しましょう!
トラブル1:解約違約金が発生する
トラブル2:旧ガス会社に引き留められる
トラブル3:連絡が遅れる
トラブル4:安くしてもまた値上げされる
トラブル5:乗り換え先のガス会社に断られる
プロパンガス会社を乗り換えることで、ガス代を安くすることができます。





しかし、乗り換える前に、トラブルがないように確認しておくことが大切です。




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