プロパンガス代の請求書を開いて、「え、こんなに高いの…?」と二度見したことはありませんか。
私、プロパンガス会社に15年以上勤めていますが、正直に言うと、適正価格より高い金額をそのまま払い続けているご家庭は本当に多いです。
相場を知らないまま払い続けているだけ、というケースがほとんどなんです。

うちのガス代、高いのか安いのかもよくわからなくて…

その気持ち、すごくよくわかります。高いかどうかは、相場と比べればちゃんと分かりますよ。今日は「相場を知る」ところから、一緒に確認していきましょう。
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持ち家と賃貸で対策は別

プロパンガス代を下げる方法は、お住まいの形で全く違います。ここを間違えると遠回りするので、先に確認させてください。
- 持ち家(一戸建て・分譲マンション)の方 → ご自身でガス会社を選べます。相場を知って、高ければ乗り換えを検討できます。→ この記事の続きへ
- 賃貸(アパート・賃貸マンション)の方 → 多くの場合、建物ごとガス会社が決まっていて、個別の乗り換えは難しいです。→ 乗り換えではなく「今の会社に交渉する」方法がおすすめ。賃貸のプロパンガス代をメール1通で安くする方法 をご覧ください。

「うちは賃貸だから関係ない」と閉じないでくださいね。
相場を知ることは、交渉するときの武器にもなりますから。
このあとお伝えする「相場」「高くなりやすい家庭の特徴」「検針票の見方」は、賃貸の方にもそのまま役立ちます。交渉の材料になるので、ぜひこのまま読み進めてくださいね。
プロパンガス全国相場は月9,237円

- 全国平均の基本料金:約1,997円
- 月5㎥使用時:約5,685円
- 月10㎥使用時:約9,237円
- 月20㎥使用時:約15,982円
(出典:石油情報センター「一般小売価格 LP(プロパン)ガス」、2026年2月末時点)
これはあくまで全国平均の目安です。
プロパンガスは会社が自由に価格を決められる「自由料金制」のため、地域や契約している会社によって差が大きい点にご注意ください。

数字だけ見てもピンとこないですよね。次の章で、ご自宅の検針票と比べる方法をお伝えします。
自由料金制|プロパンガスが高い理由

- プロパンガスはボンベを各家庭に配送する必要があり、配送コスト・人件費が料金に含まれる
- 都市ガスのように公共料金の規制がなく、会社が自由に価格を決められる(自由料金制)
- そのため、同じ地域・同じ使用量でも、会社によって料金がかなり違う

「高い=ぼったくり」というわけではなく、仕組みとしてそうなりやすいんです。ただし、適正価格から大きくズレている場合は、見直す価値があります。
プロパンガス料金消費者協会によると、プロパンガスは都市ガスよりも熱量(カロリー)が高いため、都市ガス料金の2.2倍程度が目安とされています(同協会独自の見解であり、業界共通の公的基準ではありません)。
これより大きく上回っている場合、見直しの余地があるという考え方です。

まずは前の章でお伝えした「円」の相場と、ご自宅の検針票を比べるのが分かりやすいです。この倍率は、もっと詳しく確かめたい方向けの目安として覚えておいてくださいね。
給湯器・暖房・床暖で高騰【現場ネタ】


これは、私が実際に担当したお宅のお話です。「うちも当てはまるかも」と思いながら読んでみてください。
給湯器が一番の原因
以前、給湯器を取り付けたお客様のお宅は、高齢のご夫婦2人暮らしでした。
「2人だけだから、そんなに使わないだろう」と思っていたら、冬のガス代は、まさかの4万円台。
理由は2つありました。ひとつは、取り付けた給湯器の本体価格は安いけれど省エネモデルではなかったこと。もうひとつは、意外にも奥様がお湯をたくさん使う方だったこと。年代や世帯人数だけでは、実際の使用量はわからないんです。

私の経験上、ガス代が一番高くなる原因は給湯器です。省エネモデルかどうかで、同じ使い方でも料金がかなり変わります。
給湯器の選び方はこちらの記事で詳しく解説しています。
暖房機は冬に高騰
さらに気をつけたいのが暖房機器です。
プロパンガスは、暖房を使うと冬にぐっと料金が上がります。
特にプロパンガスの暖房は高くつくので、私の会社ではガス暖房機はおすすめしていません。売る側がすすめない、と言えばどれくらい差が出るか伝わるでしょうか。
床暖房も要注意
床暖房があるお宅も同じです。
実際に冬のガス代が6万円になったご家庭もありました。
都市ガスであれば床暖房や暖房機もそこまで心配いりませんが、プロパンガスでは正直あまりおすすめできません。
検針票で相場と比較する

- 直近の検針票(ガス使用量のお知らせ)を用意する
- 「基本料金」と「従量単価(1㎥あたりの金額)」を確認する(従量単価が書かれていない検針票もあります。その場合は「ガス料金÷使用量」で、おおよその単価を計算できます)
- 上の相場データと比べてみる
- 給湯器・暖房機・床暖房など、ガスを多く使う設備があるかも一緒にチェックする

(ここは持ち家で会社を選べる方向けのお話です)従量単価が今より半額ほどになる会社に変えられると、冬のガス代はてきめんに変わります。
月3万〜6万円かかっているご家庭なら、1万〜2万円ほど「安くなる」こともあるというのが、現場で見てきた実感です(例:6万円のご家庭が4〜5万円になるイメージです)。
下げる方法は乗り換えと交渉

①ガス会社を乗り換える(持ち家の方向け)
一番効果が大きいのはこちらです。
乗り換え代行サービスを使えば、交渉は業者にお任せできます。
→ ガス屋の窓口とエネピの違いを比較した記事 で、どちらが自分に合うか確認できます。
賃貸の方はこの乗り換えではなく、次の②をご覧ください。
②今の会社と交渉する(賃貸の方向け)
【まとめ】検針票を相場と比べることから

- プロパンガス代は会社によって差が大きく、適正価格より高いご家庭も多い
- まずは検針票で「基本料金」「従量単価」を相場と比べてみる
- 持ち家なら乗り換え、賃貸なら交渉から

まずは今月の検針票を、1分だけ眺めてみてください。それが、ガス代を下げる一番はじめの一歩ですよ。



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