わたくしお母ちゃんはガス屋さんで15年以上働いております。
高圧ガス第二種販売主任者の資格を取った後、せっかく勉強をする習慣が付いたのだからという理由で仕事に役に立ちそうな危険物取扱者の資格取得を目指すことにしました。
まず乙種4類を受験しました。
そのあと2回に分けて複数類受験し全類取得しました。
あとから調べて甲種を取っておけばよかったかなー(と言ってもかなり難しそう)と後悔しているので、これから取得したい方の参考になればと思います。
危険物取扱者とは
一定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う化学工場、ガソリンスタンド等の施設には危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者をおかなければいけません。
甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は指定の類の危険物について取り扱いと定期点検、保安監督ができます。
また甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます。
危険物の種類
扱える危険物の種類一覧
甲種 全種類の危険物
乙種
- 1類 酸化性固体
- 2類 可燃性固体
- 3類 自然発火性物質及び禁水性物質
- 4類 引火性液体(ガソリン、灯油など)
- 5類 自己反応性物質
- 6類 酸化性液体
乙種全類と甲種の違い
甲種の方が就職活動で有利
甲種と乙種全類とは扱える危険物の種類は一緒ですが、これから就職活動とかするなら甲種の方が有利です。
リチウム電池関係とかも行けますよね。
全類を取るなら、もし自信があれば将来のために甲種を取った方が良いと思います
甲種は大学などで専門知識を学んだり乙種4類を持っていて現場で一定期間働いて受験資格がある人以外は、まず乙種の4種類以上に合格しないと受験できません。
詳しくは後から解説します。
なんで就職で有利なのか
全類を取るなら、もし自信があれば将来のために甲種を取った方が良いと思います
私は3回に分けても危なかったので自信ないです…
なんでかというと危険物保安監督者(これ持ってると就職に役に立つ)になるために必要な実務経験が合算されるというのが、一番の利点だと感じます。
分かりやすく説明すると、危険物保安監督者になるためには6ヶ月以上の実務経験が必要です。
乙種だと4類の実務経験を6ヶ月積んでも4類のみの危険物保安監督者にしかなれません。
でも、甲種だと例えば4類を6ヶ月の経験で全ての類について危険物保安監督者になることができます。
1類を5ヶ月2類1ヶ月の実務経験でも6ヶ月の経験とカウントされて、すべての類の危険物を扱うことが出来ます。
ですので、就職をする場合に企業側は6か月の経験ですべての類が扱えるようになるため即戦力になり、ありがたいはずです。
化学関連、医薬品関連など多種の薬品を扱う会社など幅が広がりますよね。
乙種全類だとそれぞれ6か月ずつの経験が必要になるので、 危険物保安監督者になるためには 順調にいっても3年かかってしまいます。
そんなにうまい事6か月ずつ経験が積めるとは思えないですし。
それと、甲種は陸上自衛隊の技術陸送の任用資格でもあるので、自衛隊関係のお仕事の方は役に立ちそうです。
甲種の受験資格は?
2パターンあります。
甲種の受験資格 パターン1
次の4種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けている人なら甲種を受験できます。
1類又は6類 3類 2類又は4類 5類 の4種類
注意するところは乙種危険物取扱者の資格は免状の交付を受けなければ取得したことになりません。(お金かかるけど1種類につき2,900円)
試験に合格しても次回受験の受験願書提出時までに免状交付されていなければ試験科目の免除を受けることができません。となっています。
甲種の受験資格 パターン2
乙種の免状交付を受けた後2年以上の危険物取り扱いの実務経験を有する人。(証明書が必要)
甲種の受験内容
合格率
甲種は30%〜40%
乙種4類は30%〜40%
乙種1.2.3.5.6類はだいたい60%前後
甲種と乙種4類の合格率が同じですが、甲種はガチで勉強した人達ばかり。
乙種4類は学校や会社とかでとりあえず受けた人含むので難易度は違うといえます。
費用
- 受験費用 6,600円
- 免許の交付費用2,900円
試験の方法
5肢択一式のマークシート式。
問題の後に答えの選択肢が5通りあるので、その中から正解を選びます。
問題数
- 危険物に関する法令 15問
- 物理学及び科学 10問
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 20問
これ勉強する範囲がめちゃめちゃ広いので、大変だと思います。
甲種持ってる高校生の子が「甲種取ったの⁉︎すごいねー!」って誉められてたけど確かにすごい。
乙種だと
- 危険物に関する法令 15問
- 基礎的な物理学及び基礎的な科学 10問
- 危険物の性質並びにその火災予防及び評価の方法 10問
なので危険物の性質が10問多いです。
難易度は高い
物理と化学が乙種だと中学生レベルの知識で解ける問題ですが、甲種では高校生レベルの物理と化学の知識が必要だと言われています。
問題数や物質の種類もたくさん覚えておかなくてはいけないし、物理化学の知識もハイレベルなものを求められるので全く畑違いの人が受けるとかなり大変だと思われます。
受験案内へのリンク
都道府県によって受験方法が違ったりするので、こちらを参考にして下さい。
まとめ
以上の理由から全類制覇を目指すなら1もしくは6類 2もしくは4類 3類 5類の4種類を取って、甲種に挑戦すると将来の選択肢の幅が広がるのではないかと思います。
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