ガス給湯器や小型湯沸かし器を購入して、10年経つ頃に点検のお知らせが来ます。
点検しなくちゃいけないの?いくらかかるのかな?と不安になりますよね。
購入したとき、メーカーに、あんしん点検ハガキを提出するので、その顧客情報から連絡が来るのです。
このハガキは、購入者か販売業者がメーカーに出します。
お客様からよくあるお問い合わせなので、わかりやすく解説していきますね。
給湯器の10年点検は義務?
石油給湯器:義務(正しくは責務)です。
ガス給湯器:任意なので、義務ではありません。
リンナイとノーリツは「あんしん点検」という名前で、ガス給湯器と小型湯沸かし器の10年点検をおこなっています。
点検をしないと罰則がある?
罰則はありません。
石油給湯器:経済産業省によると責務という位置づけです。責務の場合は罰則はありません。
しかし、法律で定められた点検なので、受けるようにしましょう。
ガス給湯器:任意なので、罰則はないです。
※任意=その人の意思に任せる事
10年点検のお知らせは、ハガキや電話、メールで来る
小型湯沸かし器や、ガス給湯器を購入されたお客様から、お問い合わせがあったときは、次のようにお伝えします。
- 強制ではないので、無理にやらなくても大丈夫です。
- 点検費用がかかります。
- 不安な場合は点検を受けておくと安心です。修理が発生すると、別途費用がかかります。
小型湯沸かし器は、本体価格が3~4万円なのに対して、点検費用が1万円以上かかるので、調子が悪い場合は、取替をおすすめしています。
ガス給湯器の10年点検費用はいくら?
トータルで1万~1万5千円くらい。
契約しているガス会社からではなく、製造メーカーから派遣される場合が多いので(リンナイ、ノーリツなど)点検費用(5~7千円)+出張費などがかかります。
点検はどんなことをするの?
チェック項目があり、それに基づいて点検をします。
など、何十項目もあるのですべてチェックします。
時間は、点検する人や場所によりますが、1時間くらいでしょう。
点検は外の給湯器本体と、キッチンや浴室でお湯がきちんと出るかなどを確認するため、家の中にも入ります。
給湯器の寿命は10年が目安
20~30年前の給湯器は長持ちしました。
しかし、今は価格を抑えるため材料の質が落ちたり、機能が複雑で故障する可能性も高くなっています。
メーカーの部品も、10年を超えると無くなる可能性があります。
給湯器の10年点検は必要?
わたしだったら、という視点でお話すると、しなくて良いと思います。理由は2つ。
- ガスの知識があるので、不安が少ない。
- あんしん点検は、修理やメンテナンスとは違うので、給湯器の寿命が伸びるわけではない。
給湯器の寿命は10年が目安なので、異常が見つかって買い替えるなら、あんしん点検費用は大きな出費です。
しかし、ガスに知識がない人にとっては、心配なこともありますよね。
不安なときは、点検してもらうと良いでしょう。
10年点検の流れ3ステップ
- ハガキ、メール、電話などで10年点検の連絡が来る。
- 点検を申し込み、日時を決める。
- 当日に点検に立ち会う(1時間前後)
10年点検の断り方
「買い替える予定があるので結構です。」と話すのが、わかりやすくて簡単です。
ほかの理由があれば、そちらを伝えれば良いでしょう。
給湯器の調子が悪いなら、取引先のガス屋に頼むほうがよい
変な音がするようになったから、いい機会だし点検してもらおうかな。
という場合は、取引先のガス屋に来てもらったほうがお得です。
10年点検費用は、出張費や修理代とは別にかかります(5~7千円)
ガス屋の場合なら、修理代だけで、10年点検の費用はかかりません。
もし、寿命だから買い替えましょうとなった時、料金をまけてもらえるか、無料にしてもらえる可能性がありますしね。
買い替えるならネットが安いくておすすめ
どうせ直しても、また違うところが壊れるから買い換えよう。という場合、価格を抑えたいならネットがおすすめです。
大幅に安くできて10年保証が無料でついていますよ。
自分でできる給湯器のチェック
見た目のチェック4つ
- 本体がサビていないか:本体がサビていると内部にも影響があることがあります。
- 水漏れがないか:配管や本体から水がポタポタと落ちていないか、チェックしてみましょう。
もし見つけたら、業者に連絡しましょう。 - 排気口が黒くないか:排気口の周りが黒い、黒い煙が出ているときは不完全燃焼の可能性が高いです。
危険なので業者に見てもらいましょう。 - 排気口周りに物が置いてないか:排気口からは高い温度の排気が出るので、燃えやすいものがあったら、すぐにどかしましょう。
クモの巣やゴミが付いていたら、給湯器が動いていないときに取っておきましょう。
わたしが保安点検をしている時、冬にスキーの板を、排気口の前に立てかけているお客様がいらっしゃいました。
普段は熱い排気が出ていないので気づかないですよね。
危険なので、お話して移動してもらいました。
排気口付近に、鳥の巣が作られていることもありました。
このようなことは、普段給湯器を見ないと気が付きませんよね。
この機会にチェックしてみてください。
においのチェック
焦げくさい、においがする場合は、給湯器の排気口の近くに燃えやすいものがないか見てみましょう。
あればどかして、それでも焦げくさければ、業者に見てもらいましょう。
音のチェック
給湯器の使用中の音が、買った当初より大きくなっていたり、変な音がしないかチェックしてみましょう。
次のような音がする場合は、異常が発見されることがあります。
音 | 状況 | |
---|---|---|
キーン | 蛇口を締めた時に鳴る | 圧力を調整する必要あり |
カタカタ | 給湯器の使用中 | 給湯器が古くなってきて、負担がかかっている可能性あり |
ボンッボンッ | お湯の使い始めや使用中 | 不完全燃焼の可能性があります 一酸化炭素中毒の危険があるので業者に見てもらいましょう |
ピー(汽笛みたいな音) | 給湯器の使用中 | 時々鳴るだけなら大丈夫 いつも鳴るなら、ファンモーターを交換すると直るかもしれません(1万5千円~3万円) |
正常な給湯器の音
給湯器が動くときの音はこちらです。これを知れば、プロレベルですよ!
- 蛇口を開いて水が流れると水量センサーが感知してガスを出して!と指示を出します
- ファンが回り始めますフーーン
- 点火装置が火花を飛ばしますチチチチチチ
- 弁が開いてガスが流れますカンカン
- 着火してお湯を作りますボワ
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