年末になると換気扇のお掃除をするお家が多いと思いますが、10年間お掃除不要という「ホントなの?」と言いたくなるようなキャッチフレーズが魅力の換気扇があります。
私の勤めているガス屋さんでも、一番グレードが高く高額ですが一番人気のあるレンジフードです。
レンジフードOGRはこんな商品
リンナイのレンジフードはスタンダードからプレミアムまでグレードが分かれていますが、一番上のグレードがOGRです。
リンナイが扱っていますが富士工業の商品です。リクシルとかでも扱っています。
特徴は何といってもお掃除が簡単という所。
ファンのお掃除は必要なく代わりに円盤のようなディスクとオイルトレーを軽くすすげばOKという感じです。
対応しているコンロを買えばコンロを使っている時に勝手に回ってくれて、風量や時間も調節してくれます。
使っている時間から計算してお掃除をするタイミングも教えてくれてとても賢いレンジフードです。
エコラン運転で省エネ
DCモーター(直流モーター)を採用しているため省エネです。
ブーンと電力を使ってある程度回り、
↓
勢いがつくと電気を切って惰性運転をします。
↓
そして勢いが落ちるとまた電気を使ってブーンと回る‥を繰り返します。
ずっと同じ電力で回り続けるACモーター(交流モーター)より省エネです。
全く掃除をしなくてよいわけではない
お掃除不要とはこういう意味
まず、10年お掃除不要というのは換気扇の羽の部分(下の図のファンの部分の事)の汚れ具合が、1年分の汚れが付くのに10年かかるという意味です。
そしてファンのお掃除は不要という考え方なのでファンは取り外すことが出来ません。
どうしても気になる場合はメーカーがファンを取り替えることが出来ます。
費用は25000が目安です。
ファンは30年たっても3年分の汚れという事なのでほったらかしで良さそうです。
お手入れの頻度とやり方
お掃除するタイミングはランプがついて教えてくれます。
目安は3か月くらいのようです。
まず、吸い込みの勢いをつけるためについている整流板を外します。
遠心分離機のようにディスクが回りオイルがたまるので、オイルの溜まっているオイルガードを外します。
ディスクを外します。
整流板はぞうきんなどで拭いて、オイルトレーとディスクはすすぎます。
元に戻します。
実際やってみた感想
勉強会があり体験させてもらいましたが、簡単でした
ただお年寄りの方や指先が不自由な方だと、整流板のツメを外したり細かい作業が難しいかも。
整流板は大きいのでシンクで洗う事は難しそうです。
汚れは浮いているので拭けばすぐキレイになります。
オイルトレーとディスクはコーティングがされて汚れが浮いており、油性マジックで落書きをしても水の中ですすぐだけできれいになりました。
我が家の換気扇はフィルターを外し、作業台の上に上ってフードの中に頭を突っ込んで、プロペラを外して…。
と大変なのでそれに比べたらずいぶん楽です。
実際にあったトラブル
お客様が整流板を取り外そうとすると、油が整流板の爪の部分にこびりついていてツメが引っ込んだまま出てこなくなってしまいました。
ツメの部分だけ部品交換ということが出来ず、整流板ごと交換することになってしまいました。17,600円もします。
正直高額になってしまいびっくりしました。
板の部分は拭きますがツメの部分は気にしないことが多いかもしれません。
まとめ
高額ではありますがあのとんでもなく面倒くさい形状のファンを掃除しなくてよいというのは、かなり良いのではないかと。
人気がある理由も分かります。
ただ、ほったらかしにして良いというわけではないのでお掃除ランプが付いたら洗い流していただきたいです。
簡単に汚れが洗い流せるのでびっくりすると思います。
出来れば展示会などに行き、実際にディスクや整流板の取り外しを体験することをおススメします。
あとキッチンの形状によって取り付けできないところもあるし、工事の内容によって費用もかなり違うので必ず見積もりをしてもらった方が良いです。
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